戻って来た審査票

訪問の日、パピィの訪問犬認定証と同日にカウの初級服従試験の
審査票も返ってきました。

大先生の講評を見て、それぞれが我が場面を思い出して~
ミーティングの後に仲間内で無言の苦笑い。

赤字で簡潔明瞭な一言・・・

「よくこんなに達筆に書けるわよねぇ。読めないわ~」

ええーっ!
そんな事おっしゃっていいの?

ま、ベテランさんは大先生とは顔も会わせる機会がわたしより
ずっとあるだろうし、ふつ~に会話もできるでしょ。

でも、わたしみたいなぺーぺーは、そんなこと思いもしませんことよ。
ホントだってば!
だって、怖いもーん。

じゃ、なくって

わたしは、大先生の怖~いお言葉の裏にある真心を敬愛しているから
「はあ?」なんて、思ったこともないの。畏怖ですよ。(笑)

おぃおぃ、(笑)を入れるなよ。

前回の講評と比べてみました。

パピィは5段階評価のオール4でクリア。
「犬に声かけをすること」
「リードの持ち方を指導すること!」という講評がついてた。
当時のパピィはコマンドかけなくても着いて歩けたし、止まれば座った。
呼び戻しも膝をポンで駆けてくる犬だった。
だから、声かけは「フセ」だけ。
て言うより、緊張のあまり声も出ずといったところ。
パピィがアイコンタクトしているのに、わたしはパピィを見てなかった。
犬へのねぎらいの言葉もなく無言でやってしまったのだった。(^_^;)
リード云々はわたしにじゃなくて、指導者へということのようで……。



で、今回のカウは障害飛越は、なんと5の評価!イエーィ


ほんっとに、わたしってば前向きな性格してるから(笑)
いいところしか見ないのよね。

他は……さん、三、3

う~む、可もなく不可もなく……?
招呼がリードで引き寄せになっているとのことでした。

さすが、大先生にはごまかせないな~

今回はピシーっと決めようと思って意識しすぎた?

な、わけありません。そんな技術ないし


大先生の殴り書きの奥にあるのは、
呼ばれたときにカウの自発的意志で、元気に
「はーい、かあさんのとこへ行きまちよ」と来てない。

「イコール服従ではない」と言ってるわけです。

う~む、奥が深いわ、あの大先生ったら。
あら~ん、わたしってばえらそー。

カウちゃん、また君の課題が増えたぞ。
広場で遠く離れたところからの招呼は、
わき目も振らずに一直線に疾走してくるのにねぇ。

集中力が持続しないという欠点を克服するのだ。
ん~、自分のことを言ってるようだけど。まあ、いいか。
パピィがいないときに、また基本を復習しなおしようね。
ダイエットも順調だしーっ(笑)



それから、施設からの帰り道
リーダーと服従試験の感想を話しながら駅に向かいました。
リーダーも2頭めの9か月の黒ラブちゃんで初級を受験していたのです。


いつも穏やかでやさしい表情の静かな女性なのに、何となく
落ち着きがないような感じがしたけど声をかけてみた。

「フセしなくなって、やば~」
「それどろこじゃないの。うちのは、絶対に飛びつくよ……。
今回の試験じゃ時期が早すぎたかも」

そうこうしているうちに、リーダーとその愛犬の番になった。

体は大きいけれど、遊びたくてしかたがないといったように
躍動感いっぱいに脚側している。
「へへへ~」という表情をしながらも、しっかりとしたアイコンタクト。

クランクして戻ってきて「スワレ」も決まった。

この前までパピーだったはずなのに、さすがラブだなあ。
順調に行くのだと思って見守っていた。

次は「フセ」からの招呼。
声かけしたとたんに、黒ラブちゃんがリーダーの周りを飛び跳ねてるよ。
ピョーンピョーンって
審査会場で、いい度胸してるわぁ。

一瞬、困惑した表情のリーダー。
でも、跳び跳ねる黒ラブちゃんは、何だかすごく楽しそうに笑ってる。
「ワ~イ、おかあさーん。遊んでいいんでしょー?」
そう言ってるように見えてくるし。

でも、いちおう、笑う場面じゃないし。

こんなとき、わたしだったら……。

う~む、パニックになるだろうな。

ドキドキしながら見守っていたら、後ろに回ってラブちゃんに
被いかかるように前足を持ってフセさせようと試みていた。

そうなると、「やれるもんか」と頑として膝を曲げないラブちゃん。

炎天下の中、静かに飼い主とラブの絡み合いが続いていた。
他の大型犬の飼い主さん達なら、とっくに大きめのリードショックを
入れただろうに。
でも、「首輪のショックは決して使わない」というリーダーの意志を
そのときに見たような気がした。

わたしは、祈るような気持ちでリーダーを応援してた。

座らせてから前足を持って自分の体を使ってフセさせたらできるのかな?
9か月と言えば、まだ犬自身も自制が利かない。
それに、30キロもある体格のしっかりしたスポーティなワンちゃん。
わたしだったら、絶対に敵わない。
ハラハラしながらも、そんなことを思いつつ見つめていたけどまだ格闘状態。

5分ほど経過しただろうか。
「フセはわかったから。もう一度脚側して座らせるように」
大先生の指示で、ムードを一旦変えた。

その後の障害は難なくクリア。

結果は、リーダーの黒ラブちゃんも初級は合格です。

他所の競技会の判定はどうだか知らないのだが、
大先生の審査は、犬に服従操作を教える日々の飼い主のスタンスを
見ているような気がする。
リードショックを入れたときの瞬時の犬の表情を見て
犬との信頼関係を築きながら練習していたのかを見抜いているようだ。


「だから、いちばん感動して見てたのがリーダーと黒ラブちゃんだった。
あの子は救助犬にしたいの?」
「災害救助も訪問もできるようにしてやりたいんだ~」
「どっちもできると思う。目がキラキラしてたもん。
あそこで、他の飼い主さんなら絶対にチョーク入れてたと思うけど
リーダーは首輪も引っ張らなかったでしょ?
あの状況で、あそこまで貫ける人っていない。(笑)」

「そうだよね~?
リードショックを入れて教えるほうが手っとり早いかもしれない。
けど、それはしたくないんだ。
犬に何とか自分で考えて行動してもらいたいなと思ってるから」
「おお、わかる!」

「俺は、今のこの時を生きてるんだぜぇ~♪」
と、生きてる喜びを体中で表してくれていたようにも見えた。

そういう子は、自分の使命を感じ取るととてつもなく大きくなるのだろうな。
そう、救助犬は冷静沈着、かつ、行動的、しかもフレンドリーでなくてはなりません。
まさに、リーダーと君にぴったりかもしれません。
ガンバレ、黒ラブちゃん。

犬を飼っていると、
それまでの自分の生活の中では知り合えないだろうなと思う人たちと
知り合いになることが多い。

犬は人の言葉を持たないけど感情は通じ合える。
けれど、どちらも思惑通りにはいかない。それがおもしろいところ。

そして、それが人間が人間を好きになったりするのだ。




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